2008年3月30日日曜日

感謝


妊婦にとって、時間というのは、
なんだかとてつもなく早く過ぎてゆく。

妊娠がわかって、ごたごたがあって、
死ぬ覚悟で家を出て、一人沖縄での生活を始めた。
そして、もう9ヶ月になる。

本当に早い、、。

お腹は重いし、腰は痛いし、足もつるし、
いつも眠い、、。
本来ならば、ゆっくりのんびりマタニティーライフを
楽しんだりしたいところだが、そうもいかない。
重たい体でまだまだ働く。
こんな妊婦を働かせてくれる職場には、本当に感謝です。

それにしても、やはりだんだん一人暮らしが辛くなってくるこの頃。
そんな私を支えてくれているのは、HULAと友人。
HULAに打ち込んでいる時は他のことなんて考えられないし、
心細い時に友人と話せるのも本当にありがたい。
だから、HULAと友人達にも、本当に感謝です。

みなさん、本当にありがとう。
うー、がんばるよ、、。

2008年3月28日金曜日

赤い目玉の蠍

ー赤い目玉の蠍 広げた鷲の翼  
青い目玉の小いぬ 光の蛇のとぐろ  
オリオンは高く歌い 露と霜とを落とす  

アンドロメダの雲は 魚の口の形  
大ぐまの足を北に 五つのばした所  
小ぐまの額の上は 星の巡りのめあて  

小ぐまの額の上は 空の巡りのめあてー

毎晩モロカイの満天の星空を見上げて
”星巡りの歌”を口ずさんでた。

落っこちてきそうなほど天の川がくっきり見える。
蠍のしっぽが天の川に絡まったまま
西へ西へ進んでく。
またオリオンを追いかけてる。

大丈夫。地球は回ってる。
潮は流れてる。
風は吹き続ける。
生きてるかぎり前に進んでゆける。

まだゴールは見えない。
道に迷ったみたい。
でも大丈夫。まだ歩ける。

それぞれの道をしっかり歩み続けようと思う。

2006.09.22

2008年3月23日日曜日

四国の道

とにかく よく歩いた
時々 うたったり
時々 おどったりした

木々の優しいささやきと
温かい日ざしと
潮の香り
波の音

川のせせらぎに
小鳥の鳴き声
やわらかな緑の山々

広く青い空に雲がうかび
夜にはたくさんの星たちが
私をてらす

それだけで良かった
それだけで幸せだった

何もなく
ただ ただ幸せだった

とにかく よく歩いて
時々 うたったり
時々 おどったりした

2006.12.06

2008年3月18日火曜日

HULAで笑う

昨日、一昨日と二日間、東京からHULAの師匠である
ちか先生がワークをしに来てくれた。

もう二度と踊れないかもしれない、と
HULAやめます、と相談までして、
泣く泣く葉山を出てから、早5ヶ月。

大好きなちか先生にまた会えた。
しかも、またレッスンを受けられる。
思わず、涙ぐんでしまった。

今回のワークは、妊婦向きではない
はげしい動きのカヒコ(古典フラ)だったけど、
赤ちゃんには「ちゃんと掴まっててよ」と言い聞かせ
久々の先生のレッスンに嬉しくて、張り切ってしまった。

HULAを始めた当初、うーは何故か
楽しくて、幸せで、難しいステップの時も、
訳分かってない時も、顔が笑ってしまっていて、
この二日間は、久々にそんな感じを思い出した。

このまま、こうしてずっと踊って、笑っていたい。
そんな風に思えることが、また幸せだし、
すばらしい私達の師匠、ちか先生に、本当に
本当に、感謝です。

そして、HULAで笑える、この時間、場所、仲間達、
またHULAを続けられることにも、、
BIG MAHALO!!!!

2008年3月15日土曜日

歌舞伎で泣く

去年の夏ぶりに、歌舞伎を見た。

うーは、知る人ぞ知る歌舞伎好き。
内地にいる時は、暇を見つけては
よく歌舞伎座に足を運んでいた。

沖縄ではもっぱら、琉球舞踊なのだが、
数ヶ月に一回くらいの割合で、
社会人のための歌舞伎鑑賞などがある。
やっぱり国立劇場が出来たからだろうか、、。
えらいぞ!!国立劇場おきなわ!!

今回の演目は、「芦屋道満大内鑑」。
通称、「葛の葉」の、一幕二場。

陰陽師で有名な、安部清明は
人間と白狐の間にできた子だ、
という説があるのは、ご存知だろうか??
その母親である、白狐というのが、
この「葛の葉」。
(本当は、葛の葉に化けた白狐なんだけどね。)

正体がばれてしまいそうになり、
泣く泣く我が子を残して森に帰っていく葛の葉。
、、泣けました。

うーが、妊婦だから、とかは関係なく、
うーはよく歌舞伎で泣く。

前に歌舞伎を見た時も、やはり
毒入り饅頭を食べた我が子が
死んでしまって、ひとり泣く、、
という勘三郎を見て、泣きました。
その前は確か、「暗闇の丑松」という演目で
あまりにも不憫なお米に、涙。

歌舞伎は、よく分からない、という人が多いけど
うーは、ぜひ、お勧めしたい。
三味線、長唄、太鼓、拍子木の音、客席からの掛け声、
どれにおいても、わくわくする。
私ってば、やっぱり日本人なんだわー。

さて、内地のみなさま。
歌舞伎座の一幕見だったら、600円から見れますので
みなさまも、是非っ!!!!

2008年3月14日金曜日

のすけ


「のすけ」と、呼んでいた友人がいた。
小学校の同級生で、同じ葉山っ子。
大人になってから、ハワイでよく遊んでいた。
大好きな親友だった。

彼は、サーファーで、ビッグウェイバーで、
自然をこよなく愛し、友達を大切にする人気者。

うーは、のすけが海に行く後ろ姿を見るのが好きだった。
「うん。うん。」と、うなずいて微笑ましくその姿を見送っていた。
「あるべき場所に、ある。」という、そんな感じ。

彼は海のことをもっといろんな人たちに知ってもらいたい、
海の楽しさ、海の怖さ、海のすばらしさを知ってもらいたい、
と、晩年よく言っていた。

自分に何か出来れば、、と、いつも考えてた。
自分にしか出来ないことは何か、、と。

最近、いろいろきっかけがあって、
よくのすけを思い出す。
何度思い出しても、のすけはうーにとって
大事な大事な友人で、
うーはきっと、一生のすけを誇りに思うのだろう。

そう思えることが、また嬉しい。
そう思う。

ニライカナイ

願いが叶うという場所を探して
願いが叶うという場所を求めて
海を渡って ここまで来たよ

光が強く まっ白な土地に
青い海と 青い空が 広がる島へ

ここは とても おだやかで
みんな ゆっくりに動いてる
はっきりと自己主張をして
でも 全てを受け入れる

輝く緑と 子供たちの笑い声
日向ぼっこしてる犬まで みんなみんな
なんだかとても 愛おしい

ニライ(願い)カナイ(叶う)の島は
いつ来ても まぶしくて
いつも私を 受け入れてくれる

大丈夫 なんとかなるよと
優しく私を 生かしてくれる
大丈夫 なんくるないさあと

2007.11.13

お勉強会

今日は、沖縄のHULA仲間達と、ハワイアンお勉強会をした。

HULAの曲は、だいたいハワイ語。
そしてハワイのことがたくさん出てくる。
HULAダンサーなのだから、やはりちゃんと
ハワイのことも知っておかなきゃね。

と、言うことで、うーが第一回主催者だったわけだけど、
まずみんなで、ハワイアンクラフトのプルメリアを作った後、
基本の、ハワイ語のアルファベットと発音から始まり、
単語、島の名前、神話に出てくる人の名前、オリ(チャント)
で、最後にHAKAまでやってしまった。

とにかく、やりたいことがたくさんありすぎて、困った。
ちょっとずつ、、と思っていても、あれも、これも、、で、
結局、時間がなくて、かなり焦りながらの進行。
みんな、ごめんね、本当。

次回は、もうちょっと欲張らないで、ちょっとずつ、
ゆっくりやりたいと思います。反省、、。

なにはともあれ、みんなでお勉強会。
ばたばたでしたけど、楽しかった。
また、来月。☆

2008年3月10日月曜日

白い沖縄


今日の沖縄は、暑かったー。
職場のお店の裏にある桜の木も、もう葉桜。
公園のツツジも咲き乱れ、春はあっという間。
もう、すぐそこに夏の気配がしています。

ところで、沖縄の陽射しは、 なぜかいつも、やたらに眩しくて、
夏でも、冬でも、それは変わらない。

色で言うとそれは、空の青でもなく、
太陽のオレンジや黄色でもなく、真っ白。
空は青いはずなのに、夕焼けは桃色のはずなのに、
ただひたすらに真っ白な光なのだ。

毎日、那覇の徒歩圏内でだけでしか
生活できない、貧乏生活のうーは、
そろそろまた、あの真っ白の光に照らされた
森の緑や、海の青が恋しくてしょうがなくなってきた。

幸福なことに、小さい頃から今までずっと、
海も山もある場所で育ってきているため
その両方がないと、どうにも落ち着かない。

こうなったらもう、いっそのこと
西表のジャングルにでも、行ってしまいたい。
そしたら、この子はターザンにしよう。
あの白い光に包まれた南の空気は、
きっと子供にも良いだろう。

また、そんなこと思いながら、
沖縄の真っ白な陽射しに誘われて、
田舎へ田舎へと、ココロは移ろいでゆく。

2008年3月6日木曜日

八ヶ月

お腹の中に子供がいる、という事。
これって、本当すごい。

最近、ぽこっとか、ぼこっとかの動きに加えて
ぐにょーんと動くようになった、お腹の赤ちゃん。
本当、エイリアンみたい。
本当、変な感じ。

お腹が大きくなってくるまでは、ただつわりが辛いだけで
体も心も、もう、本当にきつかったし、
何をどうすりゃいいの??って感じで、
この中に、いるのよねえ??って、
ただ漠然と思うだけだったけど、
お腹が出てくる頃には、つわりも治まり、胎動も感じ始める。

最初は、腸が動いてるみたいにぐるぐるって感じ。
それがだんだん、ぽこっぽこっ。
そして、ぼこん、ぼこん。
で、ぐにょーん。

どうやらこの子は、聞き分けの良い子みたいで、
今のところ、ママの言うことをちゃんと聞いてくれている。
性別が分かるように、検診の時には、
ちゃんとアソコ見せてねって言えば、ちゃんと見せてくれたし、
逆子になると大変だし、産む時に医療費もかかるから、
ちゃんと頭は下にしとくのよって言って、今のところは
常に頭が下である。

妊娠初期の、大波乱で大変だった時期も
負けじと踏ん張ってくれていたようだし、
本当、この子、えらいなあー。(親ばか??)

だから、多少暴れん坊でも、良いのです。
生まれてきてからも、まあ病気と怪我さえなきゃ
暴れん坊でぜんぜん良いのです。
がんばれ!!我が子!!

そんな私も、もう妊娠八ヶ月。
沖縄も春だし、暖かくなってきて、
ますます出産が楽しみになってくる
今日この頃でした。

2008年3月3日月曜日

親友、のすけの誕生日に

遠く星になった君は
いつまでも みんなのココロの中にいて
いつまでも まぼろしのように
あの波間に現れては 消えるんだ

時々 会いたいと思うけど
その想いも 次第にうすらいで
今では 会えないことが
どこか愛おしいんだ

また 憎まれ口が聞きたいと思うけど
こんな時 なんて言うだろうって考えれば
君の言葉が浮かんでくる
あの笑顔が浮かんでくる

遠く星になった君は
いつも みんなをはげましてくれて
いつも みんなの希望の的だった
それは今でも変わらないよ

会えなくなった 今でも
君を忘れる人なんて 1人もいない
みんな 幸せな顔で
君の話をするんだよ

2007.12.06

2008年3月2日日曜日

船の上、自分の誕生日に

私は海に行く
海の上で うたうの
海の上で おどるの

私が生まれた日
海は おだやかだっただろうか
空は 晴れていただろうか
11月の青は どこまでも

1人だと思っていたけど
そうじゃなかった
まだ 命は あった

私は海の上
太陽に てらされて
雨風に ぬらされて

満天の星と 三日月
壮大な朝焼けと 船の影
他には 何もない
この小さな鼓動以外

他には 何もない

2007.11.04

2008年3月1日土曜日

小学生の夏

沖縄で、夏が近づいてくるこの季節。
ふいに小学生の夏を思い出した。

私が小学生だったころ、今の実家ではなく、同じ葉山でも
森戸海岸のすぐ近くに住んでいた。
小さなアパートにママとお姉ちゃん達と、ぎゅうぎゅうで暮らしていた。
海まで徒歩1、2分。
アパートの前に、細くて、木が生い茂る小道があって、
夜遅くだと、子供心にはちょっと怖い道だった。

夏になるとその小道の木で、やたら大音量で鳴く蝉。
お姉ちゃんとこっそりずる休みして、過ごした森戸海岸。
道で轢かれたカマキリを、友達と一生懸命、土に帰してあげたこと。
お兄ちゃんとお姉ちゃんと、潮干狩りや釣りをして遊んだこと。
台風の後の荒れ狂う海にも、喜んで飛び込んでいた。
海の家の射的屋さん、らくやき、花火大会、盆踊り、そして夏祭り。

とにかくよく遊んだ。
そして、いつも蝉の声がしていた。
油蝉、ミンミン蝉、ツクツクホーシ、そして日暮し。

夏、というと思い出すのが、あの蝉の鳴き声と、日焼け止めのにおい。
さくら貝やシーグラスを拾い集めていた、あの夏。

子供が生まれたら、この子もそんな風に
毎日を思う存分遊ぶ、元気な小学生になるのだろう。
なぜか私が、今からそんな夏が楽しみだなあと、思うのだ。