ハワイの古代式伝統カヌー「ホクレア号」は、去年日本にも来た事で有名ですよね。
そのホクレア号の初代クルーであり、ハワイの伝説的サーファーでもあり、
ハワイの古代式伝統カヌーのビルダーでもあった、タイガー・エスペリについて。
タイガーは、1996年から日本にも滞在し、鎌倉でハワイ文化を教え、
「古代日本人とネイティブハワイアンとの先祖伝来の結びつき」を証明しようと
日本ハワイアンカヌー協会 (The Japan Hawaiian Canoe Association(JHCA))を
設立し、2つの文化を再び結びつけるために、航海カヌーを建造 しようと
計画していました。
「航海カヌーは前向きな生き方を教えてくれる。島に生きる私たちが何を失い、
何を取り戻すべきかを教えてくれるのだ。それは自然界と調和する生活や、
海の旅人たる誇り。今の子供たちにも島に生きる誇りを教えてくれる。
さらに航海カヌー建造術や、風を理解し捕らえる技術、星当てによる航法も
伝えたいと思った。長い航海で必要となる基礎的な技術は、
日本の自然環境への理解を深めるはずだ。さらに、太古の日本人が感じていた
自然との精神的なつながりを取り戻してくれるはずだ。
こうして、日本人の祖先が築き上げた航海の歴史は継承される。
私はこの計画を、日本の教育制度に取り入れてもらえないかと思っている。」
ハワイにおいて、古代式カヌーには命が宿ります。
それは、完成する前に名前をつけて儀式に従い建造されるからです。
タイガーのカヌーも、伝統に従い、まずは名前がつけられました。
それが、「カマ・ク・ラ号」。
“カマ・ク・ラ号”( Kama-ku-la とは、ハワイ語で“Child of the rising sun”。 )
「カマ」は子供、「ク」は昇ること、「ラ」は太陽を意味する言葉。
それで、「太陽の出ずる子」という意味です。
しかし、残念ながら、タイガーは、3年前にご病気で亡くなりました。
(うーと親友のすけで、その夏は葉山でもセレモニーをさせていただきました。)
そして、タイガーの意志だった「カマ・ク・ラ号」は、まだ完成していません。
「日本で初めて航海カヌーを建造するからには、日本の人々との絆作りから
始めなければならない。しかもその絆は、精神的な次元で結ばれなくてはならない。」
というタイガーの強い意志のもと、現在、タイガーさんの弟のルイさんが引き継ぎ、
生前、タイガーが住んでいた鎌倉を拠点として、当時の日本の仲間達とともに
団体を結成し、カマ・ク・ラ号建造のため、頑張っています。
その活動の一環で私も参加していたのが、カマクラ・ハカです。
カマクラ号のHAKAを踊ることによって、カマクラ号の完成を祈ろうというもの。
ホクレア号のクルー達も、ホクレアのHAKAを踊っていましたよね。
ホクレア・ハカを作ったのと同じ、ケリータウアさんが作ってくれたHAKAです。
この度、沖縄に引っ越して来た為、もうカマクラ・ハカに参加できないと嘆いましたが、
こっちでもやればいいんだと、最近は前向きに考えています。
まずは、タイガーのこと、カヌーのことを皆さんに知ってもらいたいので、
良かったら、こちらも、、。→ カマクラ号HP:http://www.kama-ku-ra.net/
偉大な、タイガー・エスペリに敬意を表して、、。
Mahalo Nui Loa.