2008年4月2日水曜日

星を読む。

ホクレア号、カマクラ号、海人丸。
海の男達が私達に教えてくれた、
星を読んで航海する技術、スターナビゲーション。
空を見上げるだけで、星を読むなんて、、と、思うかもしれない。
でも、現代人の私達が唯一、毎日読んでいる星がある。

おひさまだ。

太陽も惑星、つまりは星。
一番身近で、一番分かりやすい星。
太陽が昇れば、「ああ、朝がきた。」と思う。
「あっちが東だ。」と教えてくれる。
太陽が頭のてっぺんに居れば、「もうお昼だ。」
太陽が沈めば、「もうすぐ夜が来る。」と分かる。
「あっちが西だ。」と。

これもスターナビゲーションなんじゃないか、と
さっきシャワーを浴びながら、ふと思った。

うーは、小さな時から何故か星が好きで、
よく夜空を見上げては、知ってる星座を探してた。
大きくなってもそれは変わらず、夜になると
海辺で、家に帰る途中で、ベランダで、、
必ずと言っていいほど星を探していた。

そんな時いつも、今見えているのがどの星座か
どのくらい傾いているのか、月はどこにあるのか
今夜は三日月なのか、満月なのか、、と、なぜか確認するのだ。
それでいつも、「オリオン座がこんなに傾いてる。もうこんな時間か、、。」
とか、 もしくは「オリオンが空に見える時間が短くなってきた。
もうすぐ蠍座の季節かあ、、。」とか、そんな事を思って、一人で納得する。
スターナビゲーションなんて言葉を知るもっともっと前から。
子供の頃からの私の癖。 そんな事を思い出してのことだった。

昔はもっとたくさんの人たちがそうして過ごしてきたんだろう、
星を読み、風を読み、雲を読んで、明日のことを考えたんだろう、
と、改めてしみじみしてしまった。
自然の流れ、時の流れ、命の流れをもっと身近に感じていたら、
そうし続けていたら、「今」はもっと違かったんだろうな、、と。

そして、今度生まれてくる、私の大切な子供にも、
私がいつもそうしていたように、「星巡りの唄」を歌いながら
毎晩、星座を教えてあげよう、、と、なんとなしに、そう思った。

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