ホクレア号、カマクラ号、海人丸。
海の男達が私達に教えてくれた、
星を読んで航海する技術、スターナビゲーション。
空を見上げるだけで、星を読むなんて、、と、思うかもしれない。
でも、現代人の私達が唯一、毎日読んでいる星がある。
おひさまだ。
太陽も惑星、つまりは星。
一番身近で、一番分かりやすい星。
太陽が昇れば、「ああ、朝がきた。」と思う。
「あっちが東だ。」と教えてくれる。
太陽が頭のてっぺんに居れば、「もうお昼だ。」
太陽が沈めば、「もうすぐ夜が来る。」と分かる。
「あっちが西だ。」と。
これもスターナビゲーションなんじゃないか、と
さっきシャワーを浴びながら、ふと思った。
うーは、小さな時から何故か星が好きで、
よく夜空を見上げては、知ってる星座を探してた。
大きくなってもそれは変わらず、夜になると
海辺で、家に帰る途中で、ベランダで、、
必ずと言っていいほど星を探していた。
そんな時いつも、今見えているのがどの星座か
どのくらい傾いているのか、月はどこにあるのか
今夜は三日月なのか、満月なのか、、と、なぜか確認するのだ。
それでいつも、「オリオン座がこんなに傾いてる。もうこんな時間か、、。」
とか、 もしくは「オリオンが空に見える時間が短くなってきた。
もうすぐ蠍座の季節かあ、、。」とか、そんな事を思って、一人で納得する。
スターナビゲーションなんて言葉を知るもっともっと前から。
子供の頃からの私の癖。 そんな事を思い出してのことだった。
昔はもっとたくさんの人たちがそうして過ごしてきたんだろう、
星を読み、風を読み、雲を読んで、明日のことを考えたんだろう、
と、改めてしみじみしてしまった。
自然の流れ、時の流れ、命の流れをもっと身近に感じていたら、
そうし続けていたら、「今」はもっと違かったんだろうな、、と。
そして、今度生まれてくる、私の大切な子供にも、
私がいつもそうしていたように、「星巡りの唄」を歌いながら
毎晩、星座を教えてあげよう、、と、なんとなしに、そう思った。
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