2008年2月25日月曜日

タイガーとカマクラ号


ハワイの古代式伝統カヌー「ホクレア号」は、去年日本にも来た事で有名ですよね。
そのホクレア号の初代クルーであり、ハワイの伝説的サーファーでもあり、
ハワイの古代式伝統カヌーのビルダーでもあった、タイガー・エスペリについて。

タイガーは、1996年から日本にも滞在し、鎌倉でハワイ文化を教え、
「古代日本人とネイティブハワイアンとの先祖伝来の結びつき」を証明しようと
日本ハワイアンカヌー協会 (The Japan Hawaiian Canoe Association(JHCA))を
設立し、2つの文化を再び結びつけるために、航海カヌーを建造 しようと
計画していました。

「航海カヌーは前向きな生き方を教えてくれる。島に生きる私たちが何を失い、
何を取り戻すべきかを教えてくれるのだ。それは自然界と調和する生活や、
海の旅人たる誇り。今の子供たちにも島に生きる誇りを教えてくれる。
さらに航海カヌー建造術や、風を理解し捕らえる技術、星当てによる航法も
伝えたいと思った。長い航海で必要となる基礎的な技術は、
日本の自然環境への理解を深めるはずだ。さらに、太古の日本人が感じていた
自然との精神的なつながりを取り戻してくれるはずだ。
こうして、日本人の祖先が築き上げた航海の歴史は継承される。
私はこの計画を、日本の教育制度に取り入れてもらえないかと思っている。」

ハワイにおいて、古代式カヌーには命が宿ります。
それは、完成する前に名前をつけて儀式に従い建造されるからです。
タイガーのカヌーも、伝統に従い、まずは名前がつけられました。
それが、「カマ・ク・ラ号」。

“カマ・ク・ラ号”( Kama-ku-la とは、ハワイ語で“Child of the rising sun”。 )
「カマ」は子供、「ク」は昇ること、「ラ」は太陽を意味する言葉。
それで、「太陽の出ずる子」という意味です。

しかし、残念ながら、タイガーは、3年前にご病気で亡くなりました。
(うーと親友のすけで、その夏は葉山でもセレモニーをさせていただきました。)
そして、タイガーの意志だった「カマ・ク・ラ号」は、まだ完成していません。

「日本で初めて航海カヌーを建造するからには、日本の人々との絆作りから
始めなければならない。しかもその絆は、精神的な次元で結ばれなくてはならない。」
というタイガーの強い意志のもと、現在、タイガーさんの弟のルイさんが引き継ぎ、
生前、タイガーが住んでいた鎌倉を拠点として、当時の日本の仲間達とともに
団体を結成し、カマ・ク・ラ号建造のため、頑張っています。

その活動の一環で私も参加していたのが、カマクラ・ハカです。
カマクラ号のHAKAを踊ることによって、カマクラ号の完成を祈ろうというもの。
ホクレア号のクルー達も、ホクレアのHAKAを踊っていましたよね。
ホクレア・ハカを作ったのと同じ、ケリータウアさんが作ってくれたHAKAです。

この度、沖縄に引っ越して来た為、もうカマクラ・ハカに参加できないと嘆いましたが、
こっちでもやればいいんだと、最近は前向きに考えています。

まずは、タイガーのこと、カヌーのことを皆さんに知ってもらいたいので、
良かったら、こちらも、、。→ カマクラ号HP:http://www.kama-ku-ra.net/

偉大な、タイガー・エスペリに敬意を表して、、。

Mahalo Nui Loa.

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