2008年2月16日土曜日

ホエールウォッチング


この季節、沖縄にはザトウクジラが来る。
私は、生き物に対して「見に行く」と言うのはどうも苦手で
「会いに行く」が適切だろう、といつも思うのだが、
やはりホエールウォッチングに行く人々は「見に」行っているようだ。

久々の休みだった今日、沖縄の海で子供を産み育てていると言う
彼らに会いたくて、私もホエールウォッチングとやらに出かけてみた。
寝坊して行きそびれたらやだな、と思っていたら、
朝5時過ぎに目が覚めてしまい、ものすごい寝不足で出発することに、、。

ブインブインいいながら波を打ち、爽快に走るクルーザー。
久々にお目見えの(最近はずっと曇り空続きだった)照りつける太陽。

よく、妊婦はジェットコースターみたいな乗り物には
乗ってはいけないと言うけれど、こんなにスピード出してたら
クルーザーもNGなんじゃないか、などと、心配したてみたり、
果たして妊婦は酔い止めの薬を服用しても良いのだろうか??などと
心配してみたりしつつも、結局は、心地良い揺れと日光とに身をゆだね、
ハワイで、モロカイとマウイを行き来していた小型船を思い出しては
なんだかちょっと懐かしくなった。

野生動物なんだし、宣伝みたいにうまく遭遇できるわけないだろうから
まあのんびり海を楽しむかあ、、と、高をくくっていたものの
果たして、彼らはちゃんとそこに居た。
船長さん曰く、昨日もここに居た同じ二頭だと言う。
そう、彼らは私の会いたかった親子クジラだった。

まだ息の続かない子供が一緒だと、潜水時間は大して長くならないので
それこそ5分や10分に一度は顔を出し、ブロウやスラップをする。
時々、パートナーなのか、もう一頭現れたりもした。
あらあら本当に大きいわ、とか、寄り添って泳ぐ姿がかわいいわ、とか
のんびり船に揺られていた私なのだが、
どうやら周りの観光客軍団は、そうもいかないらしい。

見逃すものかと、船の右側に出れば、ぞろぞろと右に移動し、
左側に出れば、またぞろぞろと左に移動し、
「もっとこっち来ないかしら??」「すぐ潜っちゃうね。」
「こっち来い、こっち来い。」などと大声で勝手なことを言うのだから、
聞いてるこっちは堪らない。
自分の事を棚に上げて、「いやいや、そっとしてやれよ。」と
言いたくなるのをぐっと堪え、周りを見渡す。
すると、これが本当に異様な光景なのだ。

目にも眩しいオレンジのライフジャケットを身に付け、
みんなして同じ方向に身を乗り出している光景も然り。
何艘もの船が、必死にクジラを追ってゆく光景も然り。
(いつか見た、昔の捕鯨の様子をシュミレーションしている気分だ。)
私も含め、本当にみんな、ただただクジラを「見に」来ているのだ。
クジラ達は、ただそこで生活しているだけなのに、と思うと
なんとも言えず変な気分になった。

やっぱり、うーはクジラを「見に」行きたかったんじゃなくて
「会いに」行きたかったんだ、と改めて思い知った。
そして、いつもながら思うことだけど、クジラは何があっても
ただただ、この海で彼らの生活をしているだけであって、
そんなあたり前の事をしているだけの彼らが、やはり素敵に思えた。

うーのクジラに対する想いは、まあいろいろとある訳なんだけど、
とにかく、今日は彼らの泳ぐ姿を見れて、やっぱり良かったと思う。
母と子が寄り添って泳ぐ姿は、妊婦のうーには結構しみた。
それはそうと、、

今度は、ちゃんと敬意を持って、 彼らの住まい(海)に
「会いに」行きたいものです。

0 件のコメント: