2008年3月1日土曜日

小学生の夏

沖縄で、夏が近づいてくるこの季節。
ふいに小学生の夏を思い出した。

私が小学生だったころ、今の実家ではなく、同じ葉山でも
森戸海岸のすぐ近くに住んでいた。
小さなアパートにママとお姉ちゃん達と、ぎゅうぎゅうで暮らしていた。
海まで徒歩1、2分。
アパートの前に、細くて、木が生い茂る小道があって、
夜遅くだと、子供心にはちょっと怖い道だった。

夏になるとその小道の木で、やたら大音量で鳴く蝉。
お姉ちゃんとこっそりずる休みして、過ごした森戸海岸。
道で轢かれたカマキリを、友達と一生懸命、土に帰してあげたこと。
お兄ちゃんとお姉ちゃんと、潮干狩りや釣りをして遊んだこと。
台風の後の荒れ狂う海にも、喜んで飛び込んでいた。
海の家の射的屋さん、らくやき、花火大会、盆踊り、そして夏祭り。

とにかくよく遊んだ。
そして、いつも蝉の声がしていた。
油蝉、ミンミン蝉、ツクツクホーシ、そして日暮し。

夏、というと思い出すのが、あの蝉の鳴き声と、日焼け止めのにおい。
さくら貝やシーグラスを拾い集めていた、あの夏。

子供が生まれたら、この子もそんな風に
毎日を思う存分遊ぶ、元気な小学生になるのだろう。
なぜか私が、今からそんな夏が楽しみだなあと、思うのだ。

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