2011年5月25日水曜日

ヒートゥー


NHKスペシャルで、捕鯨のことをやってた。
「クジラと生きる」という題だった。

問題のシーシェパードや、映画「コーブ」などの影響で
代々受け継がれ、守られてきたクジラ漁が徐々にできなくなり
生活の糧もなくなってしまうと言う、太地の漁師達。

町の人達の名字は、先祖代々クジラ漁で受け継がれてきたもの。
「脊古」さんは、脊古船という船でクジラに近づき、銛で刺す役割。
「遠見」さんは、岬の高台でクジラの姿を探す役割。
「由谷」さんは、クジラの皮から油を取り出す仕事をしていたそうです。
ずっとずっと昔から、そうして暮らしてきた人びとに向かって
「殺し屋!」「恥を知れ!」などと罵倒をとばす反捕鯨団体の外国人達。

いろんな人がいて、いろんな国があって、いろんな意見もあるでしょう。
アメリカでは牛肉が主流だけど、インドでは牛は神の使いだし、
西洋ではスポーツハンティングとか言って、ウサギを食べます。
もちろん、平和の象徴である鳩や、犬や猫を食べる国もあります。
そして、そう。太地でも問題になってましたが、
沖縄北部でも「ヒートゥー」と言ってイルカを食べる習慣があります。
よく、クジラはいいけど、イルカはひどいみたいに言う人もいますが、
イルカは、生物学的にはクジラの一種なので、残念ながら(?)
日本では、それも許可されているのです。

多かれ少なかれ、いつだって命をいただいて生きている私たち。
確かに、血まみれで息絶えるクジラやイルカ達の映像を見せられたら
誰だって「かわいそう」って思っちゃうんだろうけど、、。
まあ、同じように牛も豚も鳥もかなり殺してますけどね。

しかしなんと言うか、いただいている命に対して「かわいそう」
っていう感情は、どうなんだろう。
「かわいそう」ではなく、「ありがたい」のではないのか。
「ありがたく」「命をいただく」から「いただきます」なのではないのだろうか。
まあ、水銀摂取はまずいとは思うけど、、。

ところで、ハワイでもマリタイムセンターやビショップミュージアムに行くと、
ハワイで行われていたアメリカのクジラ漁のことがたくさん書かれていました。
でも、アメリカが以前、鯨油の為にクジラを乱獲していた事実は、
いつからか展示物と共に減らされているようです。
なんか、今の日本の原発問題のようですね。歴史を隠してどうするんだ?

何はともあれ太地の漁師さん達のその後が、今とても気になります。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初めまして。希少動物の保護は必要か?を調べていたらこのブログにたどり着きました。沖縄いいですよね!自分も3ヶ月前まで沖縄住んでましたよ。